「幸」住むと 人のいふ【最終号】
すっかり木枯らしの吹き荒ぶ季節となりました。
街角に佇む柳の木はそよそよと、僕たちのために泣いてくれているのでしょうか。
一つの大きな別れを経験した、僕たちのために。
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みなさんおひさしぶりです。年の瀬、いかがお過ごしでしょうか。
下宿先のテレビは映らないけど受信料はきっちり払っているたこハムです。僕は実家に帰って紅白という極めて一般的な年越しスタイルを取っております。そしてやっぱりブログを書いています。年末にこんなブログを読んでくれる方が果たして何人くらいいるのでしょうか……
まずは、先日のリサイタルにご来場いただいた皆様、ありがとうございました!
信じられないくらい楽しいステージでした。往々にして「ステージは観客無しにして成り立たない」という話を聞きますが、皆様の歓声や拍手で会場が湧くたびに、そのことを実感しながら演奏しておりました。
↑JJW'18のメンバー @Live in Buddy 江古田
これにて今年度のJJWはすべての活動を終え、メンバーは解散。それぞれの道を歩んでいくことになります。音楽を続ける人、学業に専念する人、就活に汗を流すことになる人……いろんな人がいるから、いろんな道があるんですね。しみじみ。
JJWでの出来事は僕たちの中で過去のものとなっていくわけですが、色褪せずに残っているといいなぁ。
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さて、ここからは少しばかり自分語りを。
僕がこのサークルに入ったのは2年と8か月前です。当時は知っているビッグバンドの曲は数えるほどしかなく、「Count Basieってなに?」「サドメル? 聴いたことない」というような状況でしたが、今ではすっかりジャズを聴く体になってしまいました。
僕がこのサークルに入れたのは、数々の偶然と縁と出逢いがあったおかげだったと思っています。
小学校に来た地元のオーケストラの演奏と、ゲームを初めてイヤホンを刺してプレイしたときの感動で、音楽が好きになったこと。
中学の吹奏楽部で、じゃんけんに勝ってサックス担当になれたこと。
顧問の趣味で、ビッグバンドもやる吹部だったこと。
大学受験に成功し、広島から東京へ来れたこと。
高校の頃の先輩が、このサークルのOBだったこと。
入る学校が違えば僕はジャズに触れることもなかっただろうし、僕の祖母がゲームを買ってくれなければそもそも音楽に目覚めることもなかったでしょう。
今年のRegも、そんな数々の偶然が重なって集まったメンバーなんだと思います。
それぞれが、それぞれに、音楽に触れ、楽器に触れ、ジャズに触れる何かしらのきっかけがあったはずで。僕の知らない各々の背景に思いを馳せると、感慨深くなると同時にちょっとだけ、胸がきゅっとなります。
アルバムを見返しながら、今年のことを思い返していると、少し不思議で素敵な気持ちになれます。本当にいろんな人がいたなぁって、去年のバンマスさんのリサイタルでの言葉が、一年越しに沁みて。新年を迎えるにあたり、心を新しくしたいところではありますが、もう少しの間だけ、浸っていてもいいですか。
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平成最後の大晦日の夜も更けてまいりました。除夜の鐘も鳴りだすことですし、何より年越しそばをすすらなくてはならないので、そろそろ筆を置くことにします。
だらだらと、大した内容もなく、更新も遅く、、、という体たらくではございましたが、サークルへの愛だけは一級品のブログだったと自負しております。最後までお付き合いいただいた読者の皆様、ありがとうございました。
それでは、このへんで。よいお年をお迎えくださいませ。
たこハム(幸せな3年間でした)